がん化学療法標準プロトコール
初めに
がん化学療法の均てん化には、化学療法プロトコールの標準化が必要です。しかし、全ての医療機関で質の高いプロトコール審査が行えるものではありません。そこで、我々は審査体制の整った東北地方の大学病院の化学療法実施例と文献的エビデンスを根拠に安全かつ効率的な化学療法標準化プロトコールを策定致しました。また、化学療法実施時に遭遇するエマージェンシー対策や副作用対策も網羅しました。これら標準的実施例や副作用対策は、東北地方のがん薬物療法専門医やがん専門薬剤師、がん薬物療法認定看護師の日々の経験と知識を結集して作成されたものです。資料を活用される施設の化学療法の質の向上、またがん患者さんの苦痛の低減を願っております。
がん化学療法標準プロトコールをご覧いただく前に
がん化学療法標準プロトコールの内容は、自施設において参考にして頂く資料であり、当グループが有効性や副作用を保証するものではないことをご了承下さい。
著作権について
がん化学療法標準プロトコールは東北がんネットワークの「著作物」です。東北がんネットワークおよび標準プロトコールについて運営管理を行っているNPO法人東北臨床腫瘍研究会の許諾を得ることなく、営利を目的としてこれを複製、コピー、印刷、もしくは電磁的記録の形で第三者に頒布することは著作権の侵害に当たる行為ですので厳にこれを禁じます。このような行為があった場合には法的措置を取ることとなりますのでご承知おきください。
第3版の公開について
令和5年8月30日付で胃がんの標準プロトコールについて第3版を公開しました。
昨今の新規治療の登場を反映し前版から追加するもの、さらに前版から削除するものを検討しました。現在東北大学病院で使用しているプロトコールの医師用ファイル、患者さん向け説明資料を公開しています。その他のがん腫についても、今後更新していく予定です。ご質問、お問い合わせは事務局までmailにてお願いいたします。